日本を代表する再生可能エネルギー、それが太陽光発電です。
太陽光発電は、太陽電池を使って太陽の光で電気を発生させる発電方法であり、建物の屋上や埋め立て場跡地など、さまざまな場所に設置されています。
日本の再生可能エネルギーの中で最も普及が進んでおり、2020年の発電量は、総発電量中の8.5%にまで達しています。※1
※1 参考:経済産業省資源エネルギー庁の電力調査統計
太陽光エネルギーを電気に変換する仕組みなので、地球温暖化の大きな要因である温室効果ガスを排出せず、環境問題対策ができます。 また、基本的に設置する地域に制限がないため、導入しやすいシステムと言えます。
太陽光発電システムで発電した電気は電力会社に売ることができるため売電収入となり、使用した分の電気料金は安くなるため、コスト削減にもつながります。 また、今後も電気料金の上昇が予想される中で、太陽光発電利用者であれば発電した電気を使用することができるため、電気代高騰による影響を受ける心配がありません。
屋根、壁などの未利用スペースに設置できるため、新たに用地を用意する必要がありません。 また、送電設備のない遠隔地(山岳部、農地など)に設置すれば、貴重な電源となります。
自然災害などによる停電時には、貴重な非常用電源として使うことができ自宅での避難生活を継続させることができます。 近年、異常気象による停電被害は増加傾向にあり、このような動きは今後、物流センターや工場など、幅広い業種に拡大していく見通しです。
長い目で見れば元が取れる太陽光発電ですが、設置には初期投資が必要となります。 そのため、補助金が出ている地方自治体もあります。
天候に関しては、発電量はやはり影響を受け、太陽の出ていない時の発電量は落ちてしまいます。 しかし、天候が悪い日もあれば日照時間が長い日もあるため、発電量は年間を通して比較すると5%程度以内の差に収まることがほとんどです。
世界で、持続可能な開発目標であるSDGsが掲げられている中、日本においても、国や企業が一斉にカーボンニュートラル実現へ動き出しています。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出を対象としたものであり、植林や森林管理などにより、排出せざるをえなかった分については同じ量を「吸収」または「除去」し、全体として温室効果ガス排出の差し引きゼロを目指すというものです。
時代は、化石燃料からクリーンエネルギーへ。
エネルギー自給率が低い日本だからこそ考える未来、そして取り組むべき課題があります。